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ルージュとノワール
2023
F3サイズ
油絵 木製パネル
朱と黒は大学で漆芸を専攻していた私にとってなじみのある色です。人物が浮き立つように幾重にも塗りこめて多層構造にしています。
工芸的な塗り重ねをすることで見る位置によって下の層が透けたり重なったり複雑に見えるよう奥行きを意識しています。
絵は平面だけど奥行きとはこれいかにですが、薄い塗膜の層を重ねたり研ぎ出したり盛ったり磨いたり光らせたり、という漆芸をやっていたので、この作業の効果を知っているんです。
材料が違うのでなんともですが少しは取り入れたい。いまどき絵は画像で知るのが先になっていますが、画像で見るのと違う驚きがあったらいいなとか考えていたりします。現物を見た人だけが知っている的な、画廊にきてくれた人だけの何か特別をつくりたい。それが現物の強みかなと。。
以下制作過程といろんな見え方。