ニス(タブローともいうけれど、私は言い慣れないのでニスという)、仕上げ後の絵に塗るものですが、作品の保護、ホコリよけ、ツヤ出し、光沢を均一にそろえるなどの効果があります。
ニス独自のツヤっとした感じがいいのか疑問に思ったり、展示に出すために急いで仕上げたり、額にいれるならホコリよけの心配もないし、としばらくニスを塗らないで仕上げとしていました。
よく乾かしてないとニスで画面が溶けたり、刷毛目やホコリがついてしまってかえって絵を台無しにしてしまったり、という経験もしているのでニスを塗るのがちょっと怖く感じてもいましたが、久々にニス塗りの画面をみると、作品を引き立ててくれているな、と感じることができました。
ツヤの効果が最後に足されることも念頭におく、これを以後の制作に生かそうと思いした。絵を完成させることは小さな気づきの連続ですので忘れないうちにここに書き留めました。
→写真の絵はしばらくしまっていたものを久しぶりに出品することになり、ニスを塗り直したところ。刷毛目は最後はタテ目を通す。人間の視線はタテ移動が多いのでムラが目立たない。